家と道路の間にある「余白」。
道路から玄関までの、わずかな場所。駐車場と門まわりで埋まりがちなこの余白が、家の印象と、帰ってきたときの気持ちを決めています。家の前の数歩の、考え方について。

家と道路のあいだには、わずかな場所があります。
車を停め、門柱を立て、ポストを付ける。必要なものを置いていくと、その場所は、すぐに埋まります。
家の顔は、建物の手前にある
道を歩く人が見ているのは、建物そのものより、その手前です。
車が出たあとの駐車場。門柱のまわり。玄関までの道。そこに緑がひとつあるかどうかで、同じ建物の見え方が変わります。
駐車場は、車がない時間のほうが長い家もあります。車がないときにどう見えるかも、考えておきたいところです。
数歩で、気持ちが切り替わる
道路から玄関までが一直線で、扉がすぐそこに見えていると、外と内は地続きになります。
道を少し曲げる。木の脇を通す。それだけで、玄関までの数歩に、間が生まれます。
帰ってきた人は、その数歩のあいだに、外の気持ちを置いていけます。
道路側の緑は、通る人の景色になる
道路側に木を一本立てると、その木は、家の人よりも、通る人のほうがよく見ることになります。
自分の家の庭が、通りの景色の一部になる。そういう家が並ぶと、通りそのものが変わっていきます。
道路の端から玄関まで、歩数を数えながら歩いてみてください。その数歩のあいだに、何が見えますか。