【庭案の杜】

家相と庭; 【ガーデンデザイナーの記録】15

ガーデンデザイナーの佐々木です。

【ガーデンデザイナーの記録】第15回【現在=贈り物】編


家相図をご存知でしょうか?

庭つくりではあまり気にしない方も多いと思います。

しかし、一昔前の造園では最低限の家相を考えた庭つくりも多く見られます。

表鬼門・裏鬼門は聞いたことがあると思います。

表鬼門は北東の方角となり、吉凶図によると(神仏奉れば狂人、不具者を出す。家宅張り出すは病人絶えず。玄関、門戸、階段口あれば万難至る)となります。

裏鬼門は南西の方角となり、吉凶図によると(家屋張り出すは女主人となる。不浄あらば主人胃腸を病み、婦人は下の病の相)となります。

仮にこのような家相があっても不安にならないで下さい。基本は清潔にしておくことですが、ヒイラギ(柊)ナンテン(南天)を植えるのも効果的と言われております。

ヒイラギ(柊)は、葉にトゲがあることから魔除けに良いとされています。

ナンテン(南天)は、難を転じるとして邪気を封じるとされています。

多くの人の場合は、既に家が建っていると思います。

理想は建築設計から家相のことを考え、間取りを考えれば良い家相の建物になりますが、立地条件などの制約が多く難しいようです。

グリーンテラスご相談にこられるお客様の中にも、家相を気にする方もおります。その場合は、庭の設計で封じての方法をお伝えしています。

例えば、吉凶図によると南西側にキッチンなどの水回りがあると凶とされております。理由は、日光が日没まで長く当たることにより、物が腐りやすいなどの理由からとなります。その場合は、建物に対して南西側に常緑樹を植えます。この常緑樹により日差しを遮る効果ができるため、封じ手の役割をします。


全てのお客様に家相のお話をすることはありませんが、ご興味がある方やお悩みの方がございましたらお打ち合わせのときにお伝えください。

専門分野ではございませんので、あくまでも私的なアドバイスとなります。

今回の【ガーデンデザイナーのひとこと】;良くも悪くもプラス思考でありたい

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